<神戸市看護大>教授、海外出張中に私的観光 国から補助金

<神戸市看護大>教授、海外出張中に私的観光 国から補助金
毎日新聞 2017/2/28(火) 8:43配信

 神戸市看護大(同市西区)は27日、看護学部の男性教授(62)が2014年〜16年の3回の海外出張中、私的な観光をしていたと発表した。国の科学研究費補助金(科研費)から計92万円が支出されており、大学を設置する市は科研費の不正使用にあたるとして懲戒処分にする。

 市看護大によると、男性教授は看護学の研究や医療通訳の養成などの名目で、フランスやトルコ、イタリアに計41日間出張した。現地での学会に出席するなどしたのは7日間で、約30日間は観光などをしていた。現地で合流した知人と博物館や美術館を巡ったり、目的外の施設を見学したりしていたという。

 昨年11月に匿名の告発文書が寄せられて調査し、12年度以降の海外出張10件のうち3件に不正が見つかった。男性教授は「海外出張なら分からないと考えた」と話し、弁済して辞職する意向を示しているという。【栗田亨】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする